TAMAGAWA SEIGAKUIN GIRLS' JUNIOR&SENIOR HIGH SCHOOL

保健室・カウンセリング室の体制

カウンセリングの考え方

ひとりの生徒の発達とどう関わっていくかは、学校教育の本質的な課題の一つです。生徒が充実した学校生活を送るためには、安心できる居場所感を与えることは重要です。そのためには、学校内の秩序が確保されていることと、何でも話せる環境であることが必要です。生活指導とカウンセリングの体制が、車の両輪として機能していることが大事です。
カウンセリングマインド(わかろうとする心)をもって生徒に接していくことは、すべての教員の課題であり、本校では研修や実際の場面でそのことを活かした対応を実施しています。父性的な生活指導と母性的なカウンセリングを教職員のチームとして行うことを心がけています。

保健室の支援体制

学校内のカウンセリング活動にとって、保健室がその鍵を握っているといえます。保健室は生徒の心身のケアの最前線としての役割を担っている場所だからです。学校全体が保健室から発せられる「声」に耳を傾けられる体制をつくることが大切であると考えています。本校では2名の専任教師を保健室に配置しています。傷の手当てや休養することが必要な生徒のみならず、気軽に保健室は利用されています。ほんの一息、新鮮な空気を吸って元気を回復することで力を得ていく生徒も多くいます。カウンセラーと協力して、毎日こころのケアを行っています。

一人ひとりを大切に

私たちが生きている時代は競争社会のせいか、強くあること、優れていること、成功することがけがよいことである、挫折、回り道、失敗、弱さを否定しています。学校もその価値を教えることを目指しているようにも思えます。しかし実際に純粋で傷つきやすい生徒に接していると、私たちが見落としている「正常な感覚」を発見することがあります。彼らの抱える問題の解決のための努力を行うとともに、彼らが発しているメッセージに耳を傾けていくことが、学校の健全性を保つ上でも重要なことといえるでしょう。それが真の意味で「一人ひとりを大切にする」本校の教育理念を生かすことにつながるのだと自覚し、問題の中にうずくまっている生徒に丁寧な対応を心がけています。かならずしもすべてが解決するわけではありませんが、問題の所在の認識を共有できたらと願っています。

チームの教育力を生かして

玉川聖学院のカウンセリング活動のもう一つの特徴は「チームの教育力」にあります。問題を抱えた生徒がいるとき、カウンセラー、養護教諭、担任、教科担任、クラブ顧問、学校管理職などが連携をとり、それぞれの立場を大切にしながら役割に応じて適切な対応をすることを心がけています。保護者や外部の医療機関とのネットワークをつくることも大切な課題と考えて、実際の問題に取り組んでいます。また、生徒が問題を誰とでも相談できる雰囲気をつくることを心がけています。そうすることで「心の窓口」が数多く用意されることが、安心して学校生活を送る上で大切であると考えるからです。

カウンセリング実習生の受け入れ

玉聖のカウンセリング室では、2001年度から臨床心理士を目指している大学院生を年間実習先として受け入れてきました。信頼できる教授から責任をもって推薦してもらった実習生たちが各大学院(上智、明治学院、昭和女子など)から、週1回毎週定期的にカウンセリング室に来校しています。
いわば「お姉さん的存在」である実習生たちは、生徒との面接やカウンセリング室内におきてくる現実を1年間学び、将来学校カウンセラーになる準備をしています。生徒たちもお母さん的カウンセラーとともに、共通の話題や関心から入っていける実習生たちとの関係性を楽しみにしています。教室に入れない状態にある生徒には、個別の学習指導まで行っています。双方にとって有意義な制度になっているといえるでしょう

生活指導とカウンセリング

一人の教師が厳しさと優しさ、規範を守らせる公正さとすべてを受容するやわらかさを併せ持つことは、教師としても理想です。学校という組織の中で、この二つの課題が矛盾せず、並立していることは大事な点だと言えます。カウンセリングマインドとは、発達課題をしっかりと意識させ、自らを修正し、自我の調整能力を発揮して集団の中で生活していく知恵と責任感を持たせようというものです。
しかし、その発達の課題は一律に実現できないし、個別に成長の度合いも違います。家族の背景も感情や性格も個別性があります。この多様性を「豊かさ」として受容することが、カウンセリングを現場でいかすことにつながります。本校では、この二面の両方を大事にする個人、組織でありたいと願っています。

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