学校生活のサポート

心の成長のためのサポート体制

生徒が充実した学校生活を送るためには、安心できる居場所感を持つことが重要です。そのためには、学校内の秩序が確保されると共に、ありのままの自分が認めてもらえる環境であることが必要です。
玉川聖学院では、ルールをお互いに守るための生活指導と、ひとりひとりのあり方を受容するカウンセリング的ケアの両方を、生徒を育てる車の両輪として大切にしています。

信頼を築くために向き合う

友だち同士の人間関係は、楽しい学校生活のために欠かせないものです。玉川聖学院では毎朝の礼拝で神に愛されていること、互いに愛し合うことを聞きながら、人に寄り添う心を学びます。いじめと判断した方がよいことがある場合や、してはいけないことをした場合には、それは絶対に許されないというはっきりとした共通理解を全職員が持って対応します。保護者とのコミュニケーションを大切にしながら、家庭と教師チームとの連携協力で生徒に向き合います。

安全に対する判断力を養う

女子校として、安全教育、防災教育を計画的に行い、自分を大切に守る力を育てます。「登下校の安全地図づくり」「性犯罪から身を守る」「薬物防止」等の課題について外部講師を招いて学ぶ機会を持ち、「煙体験」「地震体験」等の体験プログラムを通して、危険回避のための心構えを学びます。

ネットを正しく利用する

スマホやSNS使用の仕方によっては、学習に対する集中力が著しく失われたり、思わぬトラブルに巻き込まれることがあります。玉川聖学院では、生徒の生活を守るために、ソーシャルメディアに関する学校としての基本的姿勢を以下のように示し、広く公開しています。

1.ソーシャルメディアは世界につながっています

一度インターネット上に掲載した情報は完全に削除することはできません。あなたが書き込んだ内容は、この瞬間も誰かにコピーされているかもしれません。公開範囲を限定してもその危険性はあります。世界中の人に情報発信をしていることを理解し、覚悟を持って利用してください。利用は自己責任です。


2.個人情報の記載は特に気をつけましょう

学校名(最寄駅など学校名の特定に至る内容を含みます)、個人名、住所、年齢、性別などの記載は特に気を付けましょう。制服を着用した写真は学校や個人が特定されますので注意が必要です。特に、日記などに自分の情報が他人に分かる記述で残っていた場合、将来にわたって参考情報として見られる可能性があることを覚悟しましょう。進路や就職などの不利益になる恐れもあります。


3.友達の情報は確認を取りましょう

友達の情報を載せる際には、友達をインターネット上の危険にさらしてしまうことを充分理解する必要があります。日記一行、写真一枚、必ず友達の確認を取りましょう。間違った内容を書いてしまった場合はすぐ訂正しましょう。その際は、直接誠実に謝りましょう。


4.学校の名誉や誰かを傷つける投稿をしてはいけません

学校の名誉や誰かを傷つける・困らせる書き込みはやってはいけません。学校はその行為を許しません。当然、「携帯」を買い与えた保護者の責任が生じます。


5.会ったことのない人とのコミュニケーションは気をつけましょう

その人は本当に信用できる人間ですか?知らない人とコミュニケーションをする際は、現実世界よりも慎重に判断しましょう。会うことは危険なことです。


6.法律を守りましょう

現実世界でやってはいけないことは、ソーシャルメディア上でもしてはいけません。


7.困ったら相談しましょう

ソーシャルメディアに書き込んでいいか判断に迷ったら、友達、先生や親に相談しましょう。また、ソーシャルメディアによって傷ついたり悩んだときもすぐに相談しましょう。

休憩しながら強くなる ~保健室~

  • 保健室は生徒の心身のケアの最前線として、傷の手当てや休養することに加えて、気軽な休憩室として利用されています。ほっと一息ついて自分のペースを取り戻すことで、元気を回復する生徒もいます。2名の専任教師が配置され、きめ細かいケアを行っています。

自分に向き合う援助を得る ~カウンセリング室~

  • 保健室の隣には1985年来のカウンセリング室があり、臨床心理士2名が交代で常駐し、保護者との面談も受け付けています。アシスタントとして大学院生が身近な存在として学習支援を行いながら、生徒が安心して学校生活を送れるように寄り添います。

チームでかかわる教育力

ひとりの生徒のために、カウンセラー、養護教諭、担任、教科担任、クラブ顧問、学校管理職などが連携をとり、それぞれの立場を大切にしながら役割に応じて適切な対応をすることを心がけています。生徒にとっての「心の窓口」が数多く用意されることによって、自分に向き合い、自らを修正し、人と共に生きるために自我を調整していく知恵を学びます。生徒の多様性から、教師も保護者も豊かさを学ぶ学校でありたいと願っています。