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8/28~ 夏休み企画「今週のメッセージ」 

2017.08.28

「なぜなら、神はみこころによって、満ち満ちた神の本質を御子のうちに宿らせ、その十字架の血によって平和をつくり、御子によって万物を、ご自分と和解させてくださったのです。」 (新改訳聖書2版 コロサイ1:19-20)
 
8月は、6日、9日の「原爆の日」そして15日の終戦記念日があることから「平和」について考える方も多いのではないでしょうか。私も毎年この時期には「平和」について考える意識が普段よりも一段高くなります。
先の大戦における戦没者を追悼する言葉として、「多くの人々の尊い犠牲のうえに今日の平和と繁栄がある」というような言葉をよく耳にします。これまで何度も同じような言葉を聞いてきて特に気になることはなかったのですが、最近はとても違和感を覚えています。不適切ですし、なによりも多くの戦没者の方々にたいして大変失礼な言葉だとさえ思っています。尊いのは「犠牲」ではなく「かけがえのない命」のはずです。本来犠牲になる必要のないかけがえのない命をもった人々が犠牲になったのが先の戦争です。そして戦争による「犠牲」は、外交の失敗、自国の誤り、間違った計画などによって起こることです。言葉の使い方、使われ方に意識を向けないと、隠された事実を見つけられなかったり、問題の本質を見誤ったりします。戦没者への追悼は、戦争にならないための不断の努力に全力を傾けること、知恵を絞って考え、他国とより良い関係を築き、再び戦火の犠牲を生まない誓いを立てることがとても大事なことです。そのような意味で、8月15日に行われた全国戦没者追悼式での天皇陛下のおことばに思いを同じくすることが出来たことはとても幸いなことでした。
 
さて、聖書では平和についてどのように教えているでしょうか。イスラエルの公用語であるヘブル語で「シャローム」という言葉があります。あいさつのときに使われる言葉ですが「平和」とか「平安」と言う意味もあります。しかし、ヘブル語の「シャローム」で表される「平和」の意味は、争いや無秩序などからの自由や平静というものだけではなく、とても多くの意味が含まれています。この世界の創造主である神様の完全さを基本概念においた語根をもち、聖書では、「平和」という言葉が内包するものとして、友好、安全、すこやかさ、救いなどのさまざまな意味で使われています。そして「平和」とは、神様との和解、神様との正しい関係の再構築によって与えられるということを聖書は語っています。さらに、神様との和解のために、御子イエス・キリストの十字架という神様の側で「犠牲」を払われたことが書かれてあります。それが神の愛であり福音(よき知らせ)なのですが、その神の愛を受け入れて神とともに歩むとき、神様の「犠牲」によって赦された者として他者とどのように関わっていくかを考えることが、この世界に平和を築いていくうえで大事なことだと思います。神様に導かれた歩みの中で結ぶ実として聖書は次のように語ります。
 
「しかし、御霊の実は、愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制です。~」
  (ガラテヤ5:22-23)
 
神様は、私たちがこの世界に平和を築いていくために必要なものを示し与えてくださっています。是非それをもちいていきたいものです。
 
 
「あなたがたの寛容な心を、すべての人に知らせなさい。主は近いのです。何も思い煩わないで、あらゆるばあいに、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。そうすれば、人のすべての考えにまさる神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます。」
(ピリピ人4:5~7)
 
 
お祈り
 天の父なる神様、御名を崇め賛美いたします。海外からは紛争やテロなど、痛ましく悲しいニュースが入ってきます。国内でも不安をさらに煽るようなニュースが日々メディアから流れ、平安とはほど遠い毎日を過ごしています。そのような中にあって、私たちが本当の平和を築くために必要なことは何かということに気づかせてください。そして、私たちが「寛容な心」を人々に示し、あなたの御心にかなう平和を求めるものとなりますように。私たちのすべての考えにまさるあなたの平安がこの世にあふれ平和がつくられていきますように。イエス様のお名前によってお祈りいたします。アーメン。
(金城信道)

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